10月定例研修会報告

 

日 時:2018105日(金) 19002100

場 所:香川県青年センター 本館3階 会議室

テーマ:精神保健福祉士の倫理を考える~次世代の育成編~

参加者:20

 

 

〇研修報告

 今年度も、倫理に関する研修を行った。後輩の育成という切り口で、日頃の実践での悩みや問題点を挙げ、育成することの意味や大切なものは何なのかということをグループワークを通して考えた。今回も、2013年に作成された「精神保健福祉士の倫理ガイドライン~私たちはこうでありたい~」の物語(p.23)から、自由に話し合い、挙がった意見を通して各グループで「私はこうありたい」という言葉でまとめを行った。

 ガイドラインの物語の中では、実践の中で先輩PSWも自分に自信が持てず、後輩に対してきちんと教えることができているのか、自分の教え方が悪いのではないか考えてしまう場面があるが、実際にも同じような場面に遭遇することはあるだろう。そして、後輩を育成していく責任感から完璧な自分を求めてしまう。しかし、自分にできる力の範囲で後輩を教え、支えていくという気持ちが必要である。PSWがクライエントに寄り添い、共に問題を解決していくことは、後輩の育成にも同じことが言えるのではないだろうか。後輩に教えることは、自分のPSWとしての価値や倫理を見直すきっかけにもなる。普段の実践の中で、後輩に聞かれたことに対して一旦立ち止まって考えることができたり、自分なりに言語化して後輩に伝えたりすることで、自分の実践を振り返り、気付かされることもあるだろう。

また、先輩・後輩というのは職場内に限られたものではない。協会等、職場、職域を越えて後輩の育成にも取り組む必要がある。研修会の講師依頼を引き受ける等、自分にはできないと感じる人もいるかもしれないが、勇気を持って引き受けることは、自分の専門性を磨き、そこで得たものを後輩に返していくことである。そして、お互いに成長できる。

後輩の育成について、背伸びせず自分のできる範囲で後輩と向き合い、認め支えあうことが大切である。先輩・後輩だけの関係でなく、お互いが向上できる関係が必要ではないだろうか。

最後に、研修部下河氏よりこのガイドラインが作成された経緯や健全化推進委員会の報告書の閲覧方法についての説明があった。このガイドラインは、既存の倫理綱領にある項目をそのままなぞるだけでは、「~しなければならない」と掟のようになるため、主体性を持った決意表明として「私たちは~したい」という形に表現され、ガイドラインの内容を具体化することで倫理についてより身近に考えられるように作成されている。PSWの実践の中で、倫理を問われることはたくさんあるだろう。日々の実践の中の迷いから抜け出すヒントとして、このガイドラインを活用してみるのはどうだろうか。

 

報告者  藤井 志帆 (三愛会共同生活援助事業所)