3月定例研修会報告

 

 

 

【日時】平成30318日(日)93015:30

【場所】宇多津保健センター2階研修室

【テーマ】PSWの気づきと学び~自分に必要な研鑽について考える~

【講師】真野 元四郎氏(ヒューマンライフサポート研究所 所長)

【参加者】21

 

 

●研修報告

今回は、自分に必要な研鑽について講師にヒューマンライフサポート研究所所長の真野元四郎氏を迎え、日々感じていること等3つのテーマを通して対話形式で行った。

 まず、1つ目に「日頃困っていることについて」というテーマで話し合った。参加者からは、「職場でのPSWとして求められることについての悩み」や「支援に対して本当はこうしたいと想いはあるが、職場からの評価が気になってできない」等意見が出た。

 真野氏は、PSWとして職場にプラスになることをやれば良いと話す。日々の支援では、医師や心理士、OT等他職種と連携することが多い。その中で、他職種から反対されることもあるが、そのまま支援を諦めてしまうのかと参加者へ問いかけた。真野氏は、「1人でもできることをやればいい。確実にうまくいく方法を探し、成果が見えてくることで反対されることが少なくなってくる。」と話した。

 2つ目に「私たちに共通の本質的な目標とは」というテーマで話し合った。「当事者が望む生活の実現」や「より良い生活をしてほしい」等の共通の目標がある中で、現実と理想があることに参加者は気づいた。真野氏は、「相手に対する思いやりは、プラスとマイナスの思いやりがあり、その思いがどれなのかを考える必要がある。人は失敗することで成長することがある。他人に指示されたことで失敗すると成長はしない=肥やしにならない」と話した。

 3つ目に「私たちにとって必要な自己研鑽とは」について、始めに齋中会長より、この1年間本協会は“学びを深めるPSW”をテーマに研修を行い、自己研鑽には「1人で行う研鑽」と「皆で言語化して話し合う研鑽」があると切り出した。個人で行う研鑽について、参加者からは、本を読むことや専門職団体等の議事録を閲覧すること、研修に参加することなどが挙がった。一方で、自己研鑽ができていない参加者からは、「1人でする自己研鑽は何から始めれば良いのか」や「自分に必要なもののバランスの取り方が分からない」との声も挙がった。真野氏からは、自分にとって必要なものが明確になっているのかと問いかけた。

 また、真野氏は「研修等いろんな場所へ参加し、自分の思いを発言することが大事。グループワークの場では自分の話したいことを整理しなくても大丈夫。同じような悩みを抱える人が集まっているのだから。」と言語化することが大事であると呼びかけた。

 最後に総括として、真野氏より「PSWとして当事者の生活を支えることが求められ、生活の困難を解決していくことがソーシャルワークである。」と話す。また、「生活」という言葉を「生:人の命、活:命を活かす」と表した。真野氏は、当事者の命を活かすための支援ができているのかと問いかけた。また、PSWとして知識や技術を十分に活かすためには『観察力』が重要であり、観察力を磨くことは日々の生活の中で養えると話した。

今回の研修を通して、PSWとして日々の生活の中でアンテナを張り、身につけた知識や技術を発揮することが求められる。自己研鑽の方法は様々であるが、できることから少しずつ始めることで自分に足りないものに気づき、その気づきを学びに変えることができるのではないだろうか。

 

報告  藤井 志帆(三愛会共同生活援助事業所)